石楠花登山教室「山へ行こう.2」


はじめに 1.コンパスの使い方 2.救急法 3.山の天気 4.山行計画の立て方





「石楠花登山教室」第2部完成に寄せて



「石楠花登山教室」シリーズの連載を始めたのは4年前、2000年の5月。当初の連載計画は1年目で第1部、好評を得られれば2年目は会員の有志を募って第2部をつくる、というものであった。当初、第1部では山行の初歩的な準備や心構えなどを知ること、第2部では技術や実用知識を学ぶことを目標として、章組みを行った。


第1部の冊子の冒頭で「会の活動とは切り離して勝手に」連載を始めたと述べたが、それは、当時はまだ会としての学習活動が必要とは思われていなかったという事情があったからである。必要性を訴え協力を得るよりも、まず自分達で出来ることを始めなければと思いつつ、いつか誰かの役に立てば、そしてそのうち誰かが関心を持ってくれればとひそかに願っていた。


第1部の完成後、第2部につなげてくれたのは小野さんである。小野さんに相談していなかったら、そして小野さんが皆に呼びかけてくれなかったらこの冊子はなかっただろう。(そういう意味では、本当は小野さんの言葉でこの紙面を埋めるのがよかったかもしれない。)各章を実際に執筆してくれた堀口さん、杉野さん、橋口さん、そして小野さんには、頭が下がる思いでいる。集会で第1部の読合せの場ができたり、連載が冊子になったり、そして第2部ができたり、これらはすべて小野さん、堀口さん、杉野さんなど当時の役員と運営委員の皆さんのお陰である。この一、二年、「石楠花登山教室」のことだけでなく、会の体制や安全対策などについて、議論を重ね、提案し、ということが繰り返されてきた。たくさんの人がそれに参加し、発展させてきた。そしてそれらの活動の延長線上に、今の学習会と学習会委員会がある。皆で学習し作っていくスタイルの「学習会」は、4年前に長谷川さんとともに連載を始めた時に描いた理想であった。4年がかりでやっとここまできたことを、完成を支えてくれた仲間、議論を交わした仲間、そしてこれから学習会を進める仲間と一緒に、長谷川さんに報告したい。


「石楠花登山教室」は2年分の連載をとりあえず終えたが、まだまだこれから充実させていく必要がある。新しく章を増やしたり、追記したり、修正したり、構成や体裁を変えたり、どんどん形を変えたり新しく作ったりしていただければと思う。これからも石楠花の仲間と、和気藹々と山を楽しめるように・・・活動の発展を願いつつ、「石楠花登山教室」の今後を学習会委員会に託すことにする。


2004年7月  小川


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